歌い手のバラッド 下巻【FANZA限定特典付き】

見事に描き終えた加害者視線から性犯罪を描く作者の集大成

短編“ろりともだち”、未完の同人誌“わんぴいす～美少女捕獲し、日本一周～”と作者のライフワークとなっている小児性愛者視点から連続レ●プを描いた長編に描きおろしを加えた完結巻です。
成年漫画らしい抜きに特化した作品ではなく、敢えて唾棄すべき性加害者の視点で犯人の孤独、ささやかな才能にしがみ付く心理、甘えと報い、そして僅かな希望を描き切った傑作となりました。
従来と異なり被害者のサイドストーリー、ファン心理、トラウマからの復活等も効果的に取り入れており、深味を増しています。
一部の聡明な女性が脳でセッ●スをする描写にも秀でています。
一番批判されがちなテーマを敢えて選び、そこから本ジャンル自体を俯瞰した極めて批評性が高い成年漫画で、作風は異なりますが早見純先生と同じ香りが致します。
絵はすっきりとしたキャラデで読みやすく、修正は薄目です。
描き切った作者の解説と主人公の歌い手のその後を描いた重要な描きおろし最終話付きです。
万人にお薦めは出来ませんが、成年漫画に＋アルファを求めている方には大いにお薦めです。

俺はあそこで間違った

顔見て話してないんだから

なんとも刺さってしまった
それぞれのキャラクターの救済があってよかったです
サックスの娘がたくましくて好きです

エロ漫画が続くかぎり語り継がれるべき超大作でした

クジラックス文学の最高峰

9話10話も同人で買っていましたが当然こちらも買いました。出所後の書き下ろしも最高です。出所後に昔の女が迎えに～というエンド、ロリ漫画だとかなりよく見かけますが、その先の展開がやはりクジラックス先生の天才たるゆえん。

クジラックス先生には間違いなく文学の才能（比喩ではなくそのままの意味で）があります。作中の天声人語のパロの文章をあらためて読んでみて確信。

次回作、楽しみに待ちます。

ありきたりなハッピーエンドじゃなくて良かった

途中出てきた初恋の同級生と安易にくっ付く終わり方でなくて良かった。多分今の2人にはお互いは必要ではなくて綺麗なままの思い出で居た方が幸せなこともある。

罪を償い自分と向き合う。良い終わり方だったと思う